こんなとき私はどうしてきたか (シリーズ ケアをひらく)



こんなとき私はどうしてきたか (シリーズ ケアをひらく)
こんなとき私はどうしてきたか (シリーズ ケアをひらく)

商品カテゴリ:医学,薬学,医療,看護,介護
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中井久夫の講義録

シリーズ ケアをひらく の一冊。ある病院のスタッフを前に著者が行なった講義が元になっている。
看護雑誌に掲載され、さらに追加、構成見直しをおこない単行本化された。語り口は平易で読みやすい。
著者の経験をまじえた話は聞いていてとても興味深い。参考になる。精神科医療の現場の実態が垣間見れました。

章立ては
1.こんなとき私はどう言うか
2.治療的「暴力」抑制論
3.病棟運営についていくつかのヒント
4.「病気の山」を下りる
5.回復とは、治療とは......
となっている。

付章の精神保健いろは歌留多も面白い。
さらに巻末には索引がついている。
臨床に戻りたくなります

病院の厳しい毎日に負けて、臨床を離れた医療者です。
しかしこの本を読んで、もう一度気負わずに、現場に戻りたいと感じました。
精神医療に限らず、医療の現場にいるたくさんの皆さんにお勧めします。

付章2の精神保健いろは歌留多も秀逸です。
温かい本

中井先生のいう、「プロ的エレガンス」が底流に穏やかに流れる本です。ああ、こういうのをプロって言うんだー!と感じました。

 内容としても、さらりと書かれてあるし、ほんとうに自然な感じだけれど、物事の見方が変わるというか、新鮮味を持ってまた向かうことができそうな、そんな気がします。

 テーマとして、興味深かったのは、どんなことを患者さんは知りたいのか、どのようなときに言語化なされるのか、幻聴の考え方、病気と治療の政治学・・・。
 そして、回復初期には忘れられてはならないということ、患者さんが安心して治れるかを考えていくことなど、である。治って(あるいは保護室を出て)大丈夫か?と問うことが、実は予後をよくするのだということを知って、逆説的だけれど、患者さんのそれから先のことを考えるととても大切なことなんだなあと思いました。

 【患者さんがどのように体験しているのかを考える】とともに、【どのような対応(’の磨き方’も、かな?)をすればいいのか】についても、具体的なレベルで書かれてあります。

人間と人間の出会いという温かさを感じました。
 ナースの光、、、

 わたしの姪達はなぜかみなナースをしています。
またほかの姪も薬剤師だったりかんたんなのでも受付をしている60すぎのはつらつ
おばさんもいます。
 現場は緊張の連続です。人の死を何度も見ているうちに心のどこかが
こわれているのではないかと、自分を省みることしばしば。
 先生の本のなかの患者さんは実に多くそして、また患者さんに助けられる
事もはなしてくれます。
 宇宙に非常にくわしいかた、古典に今自分が室町時代にいるような話ぶり。
姪達はこんな人がいるのよとはなしてくれます。
ナースは昔とちがって、さまざまなあたらしい事実と直面しどうしです。
 命にランクをつけなくてはならぬトリアージ誰にも死んで欲しくないと、
ねがいながら脈をみる。夜勤の静けさの中の突然のあわただしさ。


 そのようなところに灯かりをともしてくださったこの本を
   ぜひご一読されますよう推薦いたします。



《幸せは意地からは来ない》《スパイスだけでは料理はできない》などの精神保健いろは歌留多も巻末に

 2章の《治療的「暴力」抑制論》は印象的。コントロールの効かない患者を前にしたとき、中井先生はどうするかというと、まず利き腕を確かめて、手首と肘を曲げられないように押さえてしまうというんです(p.59-)。写真で見開き2頁にわたって中井先生が大柄なドクターを制している写真が掲載されているのですが、合気道の達人が力を入れずに相手を制しているような感じです。《暴力というのは、低レベルで一時的ですが、統一感を取り戻す方法となります》(p.76)というのも新鮮な言葉ですね。

 さらに、リベットの学説につなげます。人間は《無意識的自己からの判断を、意識的な自己は0.55秒遅れで「いま、自分がこう判断している(決断している)とみなすのです」。当たり前ですが、みなさんに殺してやりたいやつが一人や二人いてもかまわないのです、実際に殺さなければ。なぜ実行に移さないかといえば、この「待てよ」というのが0.55秒遅れで働くからです》《「聖職者」といわれる人がいいトシして痴漢とか万引きで余生を棒に振りますね。ひとごとではありません》(p.77-)あたりは素晴らしいな。



医学書院
臨床瑣談
日時計の影
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こんなとき私はどうしてきたか (シリーズ ケアをひらく)

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